
道路・橋梁・防波堤工事への投資
確実性がウリの 公共事業

公共事業はソーシャルレンディングの投資先事業の中でも興味を持つ方が多いです。
事業の支払者が国や自治体なので手堅い案件で、過去に返済遅延や貸し倒れの起こった事例はありません。
ほぼ全ての案件で一部担保ありになっているので、大きな損失を出すリスクは極めて低いです。
公共事業の内容
過去の募集を行った公共事業関連の案件をまとめました。
大型重機の動産担保付きローンファンド、 公共事業向け燃料卸売事業、 大型船舶建造、 複数の公共工事へのセレクトファンド、 原発事故関連事業、 道路工事(新東名建設など)、 橋梁や防波堤などの建設工事、 公共事業向け砂利の提供
新東名高速や環状道路の建設など特定の事業先のあるものや、公共事業に特化したセレクトファンド、公共事業を行う業者に対して行うサービスなどがあります。
全般的に、投資先ファンドの概要や詳細を公開している案件が多いです。
工事準備費用は銀行融資が困難
公共事業は手堅いビジネスなので銀行融資を受けやすい業種です。
しかし、受注が決まった際にかかる工事準備費用は銀行融資が難しい場合や、審査に時間がかかりすぎることがネックになります。
受注が決まったら工事内容・工程等に応じた技術者や作業員を抱える協力企業の確保が必要で、材料費、人件費、交通費及び重機リース代等の先行投資が必要です。
元請会社は協力会社への工事準備費用を負担しないといけないケースもあり、早急な資金調達が必要です。
受注が決まってからすぐに事業投資が発生するため、スピーディーに借入できるソーシャルレンディングを活用する需要が高まっています。
公共工事関連は主にトラストレンディング
公共工事関連のファンドは主にトラストレンディングが扱っています。
トラストレンディング(運営会社のエーアイトラスト株式会社)には財務省出身者が3名いて、独自のネットワークによってファンドの取り扱いを行っています。
毎日通勤時間を利用して新着ファンドのチェックさえしていれば、魅力的な公共事業関連のファンドに投資できます。
運営会社の信頼性も高く、オススメの投資先です。
なお、トラストレンディングの扱うファンドの大半は1口10万円になっています。
オリンピックバブル後も安泰?

公共事業へ投資できるのはソーシャルレンディングの特徴です。
株式投資で公共事業を多数手がける企業へ投資することはできますが、受注状況によって売上が変動するので手堅い業種ではありません。
ソーシャルレンディングの場合、受注した仕事に対して貸付という形で投資できるので、公共事業関連の株式投資とは特性が異なります。
2020年の東京オリンピック以降に需要低迷する懸念する声もありますが、これまで手掛けたファンドの事業内容を見ると、オリンピックの影響は限定的だと推測しています。
事業資金調達方法でソーシャルレンディングが広まれば、公共事業関連の案件はこれから増えていくのではないかと期待しています。