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幅広い業種と融合する次世代のIoT技術

インターネット技術の普及で、新たなビジネスモデルが多数生まれています。しかし未開拓の分野を開拓する特性からソーシャルレンディングの中ではリスクや優良ファンドの見極めが難しいカテゴリーです。

IT化で新たな需要を開拓するIoT事業

ソーシャルレンディングとIoT事業

IoTとは「Internet of Things」の略で和訳すると「モノのインターネット」です。
従来からあるモノに対してインターネットの技術を応用して、より便利なものに変えるサービスです。
一般家庭ではスマート家電が代表的な事例です。
既存にプログラミングされていた内容で行うものに加えて、ネットを利用して自動的にアップデートしたり遠隔操作機能を加えた商品などがあります。
ソーシャルレンディングの投資先におけるIoT事業は、サービスを提供する側の活用するIoTが中心です。

過去に募集したファンドの事例

IoT事業はフィンテック系サービスにも多数導入されている急成長中のカテゴリーですがソーシャルレンディングでのファンド募集でIoTに特化したものが少ないです。
これまでにあったIoT事業のファンドの詳細をまとめました。

自動車の遠隔制御と位置情報
提供会社 SBIソーシャルレンディング
ファンド名 SBISLテレマティクスローンファンド
利回り 5%前後

オートローンを利用して購入された車に、革新的な車両遠隔制御IoTデバイス「MCCS(Mobility-Cloud Connecting System)」を取り付けて、割賦金の支払い状況によって遠隔制御で乗れなくしたり、位置情報を確認して差し押さえに行けるシステムの販売に必要な資金への貸付です。
ローン購入後に逃げてしまうことの多い発展途上国をターゲットにした商品で、主にフィリピンの3輪タクシー(トライシクル)で実用化されています。
割賦購入できる人を拡大させる効果があり、3輪タクシーの開業ハードルを下げることで貧困問題の解決(社会貢献)する海外事業です。
フィリピンでは、仕事を見つけられない貧困層が多く、割賦購入のハードルを下げることで大きな需要を期待できるため、手堅いビジネスモデルだと評価できます。

SBISLテレマティクスローンについて
http://www.sbigroup.co.jp/news/2017/0202_10564.html
IoT公共インフラ(低電力・低コストで長距離無線通信)
提供会社 トラストレンディング
ファンド名 動産担保付事業者ローン(163号など)
利回り 11%前後

LoRaWAN(Long Range Wide Area Network)という低電力・低コストで長距離無線通信が可能な通信規格を活用した通信サービスへの事業投資。
ゲートウェイ基地局(ハードウェア)の調達と設置、ネットワーク運用基盤のシステム構築等、実証実験に係る一連の費用を調達するものです。
公共事業での導入見込みがある人気の高い案件です。
主な活用方法はガソリンスタンドの宅配灯油販売において、灯油ポリタンクの残量をインターネットで監視して少なくなったら注文不要でお届けに行って補充するサービスの提供です。

地方自治体とも連携し、庁舎屋上に基地局を設置することからIoT公共インフラと称されています。
LoRaWANTMネットワークの利用料や保守メンテナンス料等の安定的な収益源を確保できる予定があり、2020年東京オリンピックのJOCゴールドパートナーになっている企業と提携しているので信頼性が高いです。
トラストレンディングは高利回りで安全性が高くて公共事業に強い人気業者のため、クリック合戦によって早期完売しました。

動産担保付ローンファンド
https://www.trust-lending.net/projects/00163/

今後拡大の予想されるIoT事業は見極めが重要

IoT事業の発展を予想する女性

今後もIoT関連の製品やサービスは多数登場していく見込みです。
IoTはフィンテックの一種でこれまでにない革新的な事業内容が中心です。
商品販売や普及状況が悪ければソーシャルレンディングによるファンドも支払い遅延や元本毀損の生じるリスクがあります。
リスクの高いカテゴリーで新規事業を審査するノウハウを求められます。ソーシャルレンディング会社の中でも信頼性の高いSBIソーシャルレンディングとトラストレンディングが先行してIoT関連のファンド取り扱いをスタートさせました。
利回りが高くて実績の少ないソーシャルレンディング会社からIoT事業のファンドが登場した時は、本質を見極めて慎重に検討するべきです。

私は、農業の自動栽培ロボットや、工場の遠隔制御できる生産ラインなど、オートマチック化によって収益性が読みやすいIoT事業のファンドが普及してくれないかと期待しています。
初心者にはハードルが高い投資先事業になりますが、これから間違いなく成長していくカテゴリーなので、信頼できるIoT事業のファンドを見極められるようになると、将来的に役立つ知識になるでしょう。