ページ上へ

大規模パチンコ店の新規出店費用へ貸付する

一般的なソーシャルレンディング会社は仲介専門で、1つの事業に対して複数のファンドを作って資金提供を呼びかけていますが、ジェイ・レンディングは運営会社が貸金業者のため、募集して集められなかった資金は独自に工面しています。

ハイクラスのソーシャルレンディング会社
「ジェイ・レンディング」の実力と信頼性

ジェイ・レンディングのスクリーンショット画像
商標名
クラウドリアルティ(Cloud Realty)
運営会社
株式会社ジャルコ(ジャスダック上場「JALCOホールディングス」傘下)
会社設立
1956年
サービス開始
2015年12月
資本金
350,000,000円
累計応募額
非公開
会員数
非公開
平均利回り
3.0~6.0%
主要案件
不動産担保ローン
最低単価
50万円~

ハイクラスのソーシャルレンディング会社

ジェイ・レンディング(J.LENDING)は最低50万円からの資産運用をサポートするハイクラスのソーシャルレンディング会社です。
一般的なソーシャルレンディングの最低応募額は1~5万円ほど。ジェイ・レンディングは最低50万円に加えて追加投資も10万円単位になります。
公式ページでは3~8%の利回りを案内していますが、過去に募集したファンドの約半分は利回り4%、高い利回りを見ても6%です。
ソーシャルレンディングの中でも低利回りになりますが、価値の大きい不動産担保と借り手企業の代表者の保証。そして運営会社は上場企業をバックボーンに持つ信頼性を強みにしています。
一部で元本償還実績もできたので、上場企業傘下のソーシャルレンディング会社で運用したい方におすすめです。

実績のある大手への貸付と運営会社の豊富な実績

匿名組合によるソーシャルレンディングなので借り手企業の詳細は明らかにされていませんが、ジェイ・レンディングは借り手の企業規模と調達資金の使途を公開しています。
これまでの募集はパチンコチェーン店と貸事務所の運営する2つの業種に特化しています。
運営会社の株式会社ジャルコはソーシャルレンディングを扱う前から新規出店用地の取得サポート、不動産担保ローンを手がけてきた実績があります。
既存顧客に対して、一部の不動産担保ローンをソーシャルレンディングで調達していることが予想されます。

当サイトの予想ですが、ジェイ・レンディングは1つのファンドが1億円以上の大口案件で応募および達成状況を非公開でしています。
応募して足りなかった資金は、運営会社が自己資金や銀行からの借入で対応しているのでしょう。
募集したファンドの資金内訳は不明ですが、一般的なソーシャルレンディングのような仲介専門ではなく、自らも貸金業者としてビジネスローンおよび不動産担保ローンを手がけているのが他者との違いです。

豊富なノウハウとネットワーク、上場会社の看板があるので信頼性は非常に高いです。
ただし、上場会社が運営母体のLCレンディングのように親会社が保証するのではなく、貸付案件ごとに担保と借り手代表者の保証が付くだけなので、貸付先の事業が失敗すれば貸し倒れが発生する可能性があります。

過去に募集したファンドの詳細
LF1号
募集開始日 2015年12月
募集金額 2億円
利回り 6%
運用期間 6ヶ月
案件① 売上高1,000億円超で複数のパチンコホールを運営するA社の新規出店費用 → 1億円
案件② 首都圏の一等地に複数の事業用不動産を保有する不動産事業者のグループ会社へ売却を前提にした事業用地購入の一時資金 → 1億円
LF2号
募集開始日 2016年6月
募集金額 1.4億円
利回り 5~6%
運用期間 6ヶ月
案件① 売上高で上位50社以内にランキングしている複数のパチンコホールを運営するA社(1号案件と同じ)の新規出店費用 → 1億円
案件② 都内のパチンコホール運営企業C社(1店舗運営・駅前好立地)への運転資金 → 0.4億円
LF3号
募集開始日 2017年2月
募集金額 1.23億円
利回り 4%
運用期間 6ヶ月
案件① 2号ファンドと同じパチンコ店C社の隣地不動産の買収のためのつなぎ資金 → 1.2億円
案件② クリニックの資産管理会社D社の事業資金 → 300万円
LF4号
募集開始日 2017年9月
募集金額 1.21億円
利回り 4%
運用期間 6ヶ月
案件① 2・3号ファンドと同じパチンコ店C社の運転資金 → 1.2億円
案件② 首都圏に本社を構える経営や株式公開の支援を行っているE社の事業資金 → 100万円
LF5号
募集開始日 2018年2月
募集金額 1.21億円
利回り 4%
運用期間 6ヶ月
案件① 都内で複数の貸事務所を運営しているF社の運転資金 → 1.2億円
案件② 4号案件と同じE社の事業資金 → 100万円
LF6号
募集開始日 2018年9月
募集金額 1.21億円
利回り 4%
運用期間 6ヶ月
案件① 5号ファンドと同じ
案件② 5号ファンドと同じ
管理人の総評ハイクラスにしたのは経費削減

ジェイ・レンディングは運営会社が不動産担保ローンの老舗企業です。
ソーシャルレンディングで全額資金調達するのではなく、運営会社が銀行から調達していた資金の一部を補填する目的でソーシャルレンディングを利用しているのでしょう。
おそらく、最低50万円の投資金設定にしたのは、大口に限定して個人投資家の対応窓口のコストを最低限に抑えたい思惑があるのでしょう。
平均利回りが低いですが、大企業の不動産担保ローンのノウハウで審査した案件に投資して年利4%以上の運用ができるのは悪くない条件です。

母体が上場企業なので大きな貸し倒れを起こす可能性は低いですが、リファイナンス(借り換え)することも多く、4号ファンド以降は全て事業資金と運転資金の使途になっているのが気になります。
大企業の新規出店費用の貸付は信頼できそうですが、衰退しているパチンコ業界の運転資金はリスクを感じます。
ファンドの募集頻度も年2回のペースしかないのもネックです。
信頼できる優良ソーシャルレンディング会社だと評価していますが、積極的な口座開設を推奨できるほどではありません。

ジェイ・レンディング公式サイトはこちら