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1社に全力投資をすると大きな損失を出す

行政処分を受けていなくても、大量遅延に発展して投資家が損失を抱える事例が相次いでいます。ネガティブな話題が多いですが、膿が出た現在から新しく投資するのはチャンスが大きいと捉えることもできます。

1社全力投資をすると大きな損失出す

悪徳ソーシャルレンディング業者に注意!

2017年以降に悪徳業者による詐欺行為・不適切運営する事例が増えています。
クリック合戦による人気業者が不正をした事例もあるので、信頼できそうな業者を中心に分散投資を心がけましょう。

悪徳業者・詐欺要注意!

ソーシャルレンディングが普及した当初は、安全性が高くて手堅い投資商品だと言われていました。
しかし、昨今はファンドの大量遅延・不適切運営によるトラブルが相次いでいます。

「えっ!?この業者が?」
って思う人気業者が不正をした事例もありますが、大半のケースでは高利回りを提示するなど、怪しく感じる要素を持っていました。
ソーシャルレンディングに関連したネガティブな話題が多いのが現状ですが、物件や担保の詳細を公開した不動産投資ファンドが増えるなど、安心して投資できる案件が増えています。

過去の不適切運営の事例を見ながら、危険なファンドと悪徳ソーシャルレンディング業者の特徴を理解すれば、リスクを少なくした堅実投資が可能になります。
このページを見ることで不安を募らせる方もいると思いますが、多くの膿が出た現在から新しく投資をする人はチャンスが大きいと捉えることもできます。
過去に問題が発生して投資家が損をした事例から、信頼できるソーシャルレンディング業者およびファンドを見極めるポイントを幅広く紹介します。

行政処分を受けたソーシャルレンディング事業社一覧

2019年5月までに行政処分を受けたソーシャルレンディングの運営会社は以下の4社です。

みんなのクレジット
処分時期 2017年3月、2017年7月
処分内容 1カ月の業務停止処分×2回

新規募集停止中(2019年5月現在)

問題点
1回目:担保設定していないファンドを貸付債権が保全されているかのような誤解を与える表示で募集した
2回目:貸付金額に対して過大な担保の徴求(請求し受領すること)

ラッキーバンク
処分時期 2018年3月
処分内容 業務改善命令

2019年3月14日に登録取消処分(業務改善命令を履行していないと判断されたため)

問題点
ファンドの不正を知りながら見逃して新規募集を続けていた
簡易的な不動産鑑定資料を投資家に公開して誤解を招く担保評価を案内していた

maneo(グリーンインフラレンディング)
処分時期 2018年7月
処分内容 業務改善命令

グリーンインフラレンディングの新規募集停止中(2019年5月現在)

問題点
貸し付けられた資金を区分管理することなく、1つの口座で入出金して管理した
出資者に対して説明していたものとは異なる事業に資金を拠出した

トラストレンディング
処分時期 2018年12月
処分内容 業務停止命令

2019年3月8日に登録取消処分(検査の結果、虚偽の表示をする行為が認められたため)

問題点
公共事業関連事業への貸付として募集を行ったが、実態のない架空の事業だった

いずれも、運営会社の不適切運営によるものです。
ラッキーバンクの場合はファンドに問題がありましたが、ラッキーバンクが情報を知りながら新規募集を続けていた点に問題があります。

ファンドに対して適切な審査と管理を行えば魅力的な投資商品ですが、投資先ファンドの匿名化など運営会社が不正しやすい環境に問題がありました。
相次ぐ不適切運営によって、2019年3月には金融庁からソーシャルレンディングの匿名化を廃止する方針が決定されました。
高利回りファンドを扱わないなど自主規制を行う所も増えていて、今後ソーシャルレンディングの安全性は高まる見込みです。
行政処分の詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。

行政処分を受けていない運用トラブルも多数

行政処分を受けた前述の4社とは別に、大量遅延や新規募集停止に発展するソーシャルレンディング業者が相次いでいます。
特定のファンドの遅延・貸し倒れを除き、新規募集停止に発展するなど運営事業者に問題があったトラブル事例をまとめました。

TATERU Funding(タテル)
トラブル内容

2018年5月に不動産投資物件を取得する個人投資家の銀行融資を受けやすくするために、預金残高改ざん・水増し、見せ金などの不正行為をしていることが発覚

対応

2018年9月より新規ファンド募集を一時停止と10月から運用開始予定としていた3つのファンドの運用中止、中途解約対応。 中途解約をしていない会員に対しても、大きな遅延なく分配金・元本の償還を履行。
投資家に損をさせていないが、2019年5月現在、新規募集停止を継続中




キャッシュフローファイナンス
トラブル内容

2018年12月にファンドの大量遅延を報告、2019年に入ってからも遅延ファンドが相次いでいる

対応

一部のファンドで回収を行い投資家へ分配、未だに多数の遅延案件を抱え新規ファンド募集停止を継続(2019年5月現在)




クラウドリース
トラブル内容

2019年1月にファンドの大量遅延を報告、2019年4月には運用中の全ファンドが遅延する異常事態に発展

対応

親会社のmaneoとも一時連絡が取れない状況。回収目処が立たず集団訴訟の動きが加速




ガイアファンディング
トラブル内容

22018年11月にリファイナンス(ファンドによる借換)が難しくなったことを理由に全件遅延を発表

対応

ガイアファンディングは不動産物件の売却、他社へのリファイナンスを目指し一部のファンドを償還。親会社のmaneoがガイアファンディングを訴訟

運営事業者や案件の見極め方

ソーシャルレンディングでもっとも重要なのは運営事業者の見極めです。
案件(ファンド)の選定も重要ですが、オーナーズブックなど優良業者では長年、返済遅延を1件も出していない実績を持っています。
投資家が投資先ファンドの信頼性を知れる部分は限られていますし、匿名化廃止によって情報開示されても素人が完璧に信頼性を見極めるのは困難です。
匿名化の廃止によって、ファンドの詳細を良く見せようとする新たな不正も起こるのではないかと懸念しています。

運営事業者を見極めるポイントは以下の5点です。

①運営実績
②運営母体の信頼性
③全案件の平均利回りが高い場合は警戒
④融資先の大半が自社の関連会社は警戒
⑤融資先が1~2社に集中は警戒

みんなのクレジットとラッキークレジットの場合は、融資先が自社の関連会社の1社に集中していた共通点があります。

2017年以降に行政処分が相次いでいることを見ると深い闇がありそうに見えますが、手口は意外なほど初歩的です。
これから始める人は、利回りより信頼性の高さを重視して複数社に分散して投資することをお奨めします。
匿名化が廃止された際は、たくさんの融資先を持っている所を選びましょう。
融資先が自社の関連会社であっても、LCレンディングのような上場企業が資金調達として活用している場合はリスクが低いです。
行政処分を受けた3社の苦境が見せしめ行為になり、中小規模の運営事業者も、過去の過ちを繰り返すような簡単な不正や不適切運営をすることがなくなると期待しています。

自分自身でリサーチする

ソーシャルレンディングで成功するには、最低限の知識を身に着けて必要な情報をリサーチした上で投資することです。
一部では、ソーシャルレンディングのノウハウを販売する情報商材や優良案件をピックアップする投資顧問のようなサービスが登場しています。
ソーシャルレンディングは株、FX、仮想通過のように一攫千金を狙う投資法ではありません。数%程度の利回りでコツコツ利益を積み上げていくものなので、ノウハウや情報でお金を取るサービスの大半は詐欺です。

ネット情報の信頼度は変化

投資関連のブログを検索する女性

ネットで情報収集する際にブログから情報収取するときは、複数のブログやニュース情報を見るなど、信ぴょう性を徹底的に調べてください。
中にはアフィリエイトなどで真実ではなく、広告収入を得られるソーシャルレンディング会社だけを褒めていることもあります。

ソーシャルレンディングは最低限のポイントを覚えれば、あとは通勤中にスマホから新しい案件をチェックするなど簡単な作業で利益を積み上げられます。
投資するための手間や時間、リスクは非常に少ないですが、これから投資を始める場合は自分自身で勉強して最低限の知識を身につけてください。
得体の知れないブロガーや情報商材会社の言うことだけを信じて投資するのは非常に危険です。

良心的な運営をしているブロガーの言う通りに投資すれば安全に利益を出せることもありますが、そのブロガーの人気が高まって広告案件に手を出すケースもあります。
現在得ている情報源が信頼できても、将来に渡って良質な情報を発信し続けるとは限りません。
ソーシャルレンディングに必要な知識やノウハウはそこまで多くないので、必ず自分自身である最低限の運営会社やファンドの見極めをできるようにしてください。
他のファンドや業者に比べて条件が良すぎると思った時は警戒して、入念なリサーチを行い、投資するにしても少額に抑えるなどリスクヘッジに努めましょう。
新参ソーシャルレンディング会社の美味しい案件は慎重に投資することだけ守れれば、大きな損失を出すリスクはほとんどありません。

LCレンディングのインサイダー疑惑

最後にもうひとつソーシャルレンディング関連の不正ニュースを紹介します。
2018年3月にソーシャルレンディングの前社長と元社外取締役のほか、社外の数人が未公表の情報をもとにLC社株を購入したインサイダー取引の疑惑で強制捜査されました。
こちらはファンドではなく上場している運営会社への株式投資の問題になり、報道およびインサイダー取引に関する報道とプレリリースが出た直後もLC社の株価に大きな影響は出ていません。
ネガティブなニュースですが、ファンドやソーシャルレンディングの運用に関する問題ではありません。
ソーシャルレンディングに投資する行為はインサイダー取引に該当することはないので会社員や公務員、その他ファンドに関連する業界で働いている人でも安心して投資できます。