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1社に全力投資をすると大きな損失を出す

ソーシャルレンディング会社として運営するための認可は厳しいため、経営者が横領して持ち逃げするような詐欺事例は過去にありません。しかし、2017年以降は競争激化によって行政処分を受けるような偽り情報を出す業者が増えています。

悪徳業者・詐欺要注意!

悪徳ソーシャルレンディング業者に注意!

ソーシャルレンディングは安全性が高くて手堅い投資商品です。
ただし、あくまでも運営会社が適切なルールに基づいて運営していたことを前提にした話です。
残念ながら歴史が浅く、数年前までは大手証券会社の参入がなかった影響もあり、、悪徳業者が詐欺に近い不正を行った事例もあります。
全体の中ではごく一部ですが、特定の事業者に全力投資した結果、複数のファンドで長期の延滞が発生し大きな損失を出している方もいます。

累計収支がマイナスになっている人の割合が低い中、一部の悪徳業者の影響でソーシャルレンディングに悪いイメージが付いてしまったことを残念に思います。
ソーシャルレンディングの危険性を懸念している方や、業者の信頼性を疑っている人のために、ソーシャルレンディング会社の不正や悪質な運営のリスクについて紹介します。

ソーシャルレンディングの3大行政処分

ソーシャルレンディングで運営会社の問題が指摘された事例はこれまで3社(4件)あります。

みんなのクレジット
処分時期 2017年3月、2017年7月
処分内容 1カ月の業務停止処分×2回

新規募集停止中(2018年11月現在)

問題点
1回目:担保設定していないファンドを貸付債権が保全されているかのような誤解を与える表示で募集した
2回目:貸付金額に対して過大な担保の徴求(請求し受領すること)

ラッキーバンク
処分時期 2018年3月
処分内容 業務改善命令

新規募集停止中(2018年11月現在)

問題点
ファンドの不正を知りながら見逃して新規募集を続けていた
簡易的な不動産鑑定資料を投資家に公開して誤解を招く担保評価を案内していた

maneo(グリーンインフラレンディング)
処分時期 2018年7月
処分内容 業務改善命令

グリーンインフラレンディングの新規募集停止中(2018年11月現在)

問題点
貸し付けられた資金を区分管理することなく、1つの口座で入出金して管理した
出資者に対して説明していたものとは異なる事業に資金を拠出した

いずれも、運営会社の不適切運営によるものです。
ラッキーバンクの場合はファンドに問題がありましたが、ラッキーバンクが情報を知りながら新規募集を続けていた点に問題があります。

ファンドに対して適切な審査と管理を行えば魅力的な投資商品ですが、投資先ファンドの匿名化など運営会社が不正しやすい環境があるのは事実です。
今後は匿名化が廃止される予定で、ソーシャルレンディングの安全性は高まる見込みです。行政処分の詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。

明らかな詐欺事件はない

法整備を行う国会

ソーシャルレンディング業者が行政処分を受けた事例は複数ありますが、集めた資金を私的に横領したり、持ち逃げするなど刑事責任を追及されるような詐欺行為が行われた事例はありません。
ソーシャルレンディング会社は、金融商品取引業と貸金業の2つの認可を取得しないと運営できないため、相応の規模と資金力のある業者しか参入できません。
投資家を騙す悪意に満ち溢れた犯行ではなく、需要が高まってソーシャルレンディング業者の競争力が高まったことから生まれた不正であると解釈できます。

国内におけるソーシャルレンディングは2008年から10年以上の歴史がありますが、行政処分が下された事例は2017年以降に集中しています。
今後は金融庁の取り締まり強化や法整備が進み、行政処分を受けるような不正は減少していく可能性が高いです。

投資家はどのくらい損した?

行政処分を受けたソーシャルレンディング会社のファンドは損失が出ている物が多数あります。
投資したファンドによって状況が変わりますが、行政処分以降の対応状況は以下のようになっています。

みんなのクレジット

元本返済約50%のファンド
元本償還遅延、分配金は継続支払中約25%のファンド
元本および分配金の返済遅延約25%のファンド

元本と分配金の返済しているファンドは債権譲渡通知が届くなど厳しい状況。最大限の回収をしようと対応中

ラッキーバンク

元本返済10%未満のファンド
元本および分配金の遅延(延滞)90%以上

行政処分を受けた3社の中でもかなり厳しい状況

グリーンインフラレンディング

元本返済約10%未満
元本および分配金の遅延(延滞)90%以上

最低でも3割、うまくいけば10割の回収見込みを案内

いずれのケースも2018年11月現在、決着していません。
返ってきたとしても、分配金の遅延の起こった時点で資金を無駄に寝かせてしまうことになるので機会損失も発生します。
残念ながら、行政処分を受けたソーシャルレンディング業者に全力投資していた人は莫大な損失を出す可能性があります。

運営事業者や案件の見極め方

ソーシャルレンディングでもっとも重要なのは運営事業者の見極めです。
案件(ファンド)の選定も重要ですが、オーナーズブックなど優良業者では長年、返済遅延を1件も出していない実績を持っています。
投資家が投資先ファンドの信頼性を知れる部分は限られていますし、匿名化廃止によって情報開示されても素人が完璧に信頼性を見極めるのは困難です。
匿名化の廃止によって、ファンドの詳細を良く見せようとする新たな不正も起こるのではないかと懸念しています。

運営事業者を見極めるポイントは以下の5点です。

①運営実績
②運営母体の信頼性
③全案件の平均利回りが高い場合は警戒
④融資先の大半が自社の関連会社は警戒
⑤融資先が1~2社に集中は警戒

みんなのクレジットとラッキークレジットの場合は、融資先が自社の関連会社の1社に集中していた共通点があります。

2017年以降に行政処分が相次いでいることを見ると深い闇がありそうに見えますが、手口は意外なほど初歩的です。
これから始める人は、利回りより信頼性の高さを重視して複数社に分散して投資することをお奨めします。
匿名化が廃止された際は、たくさんの融資先を持っている所を選びましょう。
融資先が自社の関連会社であっても、LCレンディングのような上場企業が資金調達として活用している場合はリスクが低いです。
行政処分を受けた3社の苦境が見せしめ行為になり、中小規模の運営事業者も、過去の過ちを繰り返すような簡単な不正や不適切運営をすることがなくなると期待しています。

自分自身でリサーチする

ソーシャルレンディングで成功するには、最低限の知識を身に着けて必要な情報をリサーチした上で投資することです。
一部では、ソーシャルレンディングのノウハウを販売する情報商材や優良案件をピックアップする投資顧問のようなサービスが登場しています。
ソーシャルレンディングは株、FX、仮想通過のように一攫千金を狙う投資法ではありません。数%程度の利回りでコツコツ利益を積み上げていくものなので、ノウハウや情報でお金を取るサービスの大半は詐欺です。

ネット情報の信頼度は変化

投資関連のブログを検索する女性

ネットで情報収集する際にブログから情報収取するときは、複数のブログやニュース情報を見るなど、信ぴょう性を徹底的に調べてください。
中にはアフィリエイトなどで真実ではなく、広告収入を得られるソーシャルレンディング会社だけを褒めていることもあります。

ソーシャルレンディングは最低限のポイントを覚えれば、あとは通勤中にスマホから新しい案件をチェックするなど簡単な作業で利益を積み上げられます。
投資するための手間や時間、リスクは非常に少ないですが、これから投資を始める場合は自分自身で勉強して最低限の知識を身につけてください。
得体の知れないブロガーや情報商材会社の言うことだけを信じて投資するのは非常に危険です。

良心的な運営をしているブロガーの言う通りに投資すれば安全に利益を出せることもありますが、そのブロガーの人気が高まって広告案件に手を出すケースもあります。
現在得ている情報源が信頼できても、将来に渡って良質な情報を発信し続けるとは限りません。
ソーシャルレンディングに必要な知識やノウハウはそこまで多くないので、必ず自分自身である最低限の運営会社やファンドの見極めをできるようにしてください。
他のファンドや業者に比べて条件が良すぎると思った時は警戒して、入念なリサーチを行い、投資するにしても少額に抑えるなどリスクヘッジに努めましょう。
新参ソーシャルレンディング会社の美味しい案件は慎重に投資することだけ守れれば、大きな損失を出すリスクはほとんどありません。

LCレンディングのインサイダー疑惑

最後にもうひとつソーシャルレンディング関連の不正ニュースを紹介します。
2018年3月にソーシャルレンディングの前社長と元社外取締役のほか、社外の数人が未公表の情報をもとにLC社株を購入したインサイダー取引の疑惑で強制捜査されました。
こちらはファンドではなく上場している運営会社への株式投資の問題になり、報道およびインサイダー取引に関する報道とプレリリースが出た直後もLC社の株価に大きな影響は出ていません。
ネガティブなニュースですが、ファンドやソーシャルレンディングの運用に関する問題ではありません。
ソーシャルレンディングに投資する行為はインサイダー取引に該当することはないので会社員や公務員、その他ファンドに関連する業界で働いている人でも安心して投資できます。