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銀行融資より高金利でも利用する価値

ソーシャルレンディングからの借入は銀行融資より一概に審査が甘くて貸し倒れリスクが高いとは言い切れません。フィンテック技術の応用によって柔軟性とスピード、安全性を兼ね備えた貸付を可能にしています。

ソーシャルレンディングで借入する企業メリット

借り手側企業のメリットを書き留める男性

ソーシャルレンディングを活用する企業の目的は以下のパターンがあります。

銀行融資(本融資)までのつなぎ融資
短期的な借入
銀行の審査に通らない(待たされた結果否決になった時のリスクが高い)
一括返済方式を希望している

ソーシャルレンディングの借り手側のメリットは、審査までのスピードが早いことや初期費用の安いこと、一括返済方式を選択できることが挙げられます。
信販会社の提供するビジネスローンや商工ローンと特性が似ています。
銀行融資に比べて金利は圧倒的に高くても、スピーディーに資金調達できることや、初期費用を含めると総コストが安くなることでソーシャルレンディングによる借入需要が増加しています。

審査基準が甘いワケではなく、担保設定を求められることも多く、厳正な審査が行われています。
ソーシャルレンディングが普及した背景には、フィンテック技術の普及によって、それまで金融サービスを行っていなかった民間企業でも大手金融機関と同等の審査を行えるようになったことが関係しています。

つなぎ融資の需要

ソーシャルレンディングでは以下の事業でつなぎ融資を活用する需要が多いです。

建設業、公共事業、不動産事業、再生エネルギー

ビジネスモデルがしっかりしていて、大きな投資費用のかかる業種は銀行融資を利用する価値が大きいです。
しかし、銀行融資は審査や手続きに時間のかかるデメリットがあります。
建設業や公共事業は受注が決まった時点で工事準備金として多額の初期投資がかかります。
早く着手して納期を早めたり、再生エネルギーで設備認定を受けたから運用開始を早く行うことで取引先からの信頼確保や将来的な売上と利益の増加に貢献できます。
つなぎ融資を受ける事業の場合、銀行の本融資を受けた時点で元本償還が行われる流れになります。
業種ごとの借入する目的や、業界ならではの背景を理解すると借り手側企業のメリットを理解しやすくなります。

ソーシャルレンディングで扱う主な事業7つを紹介

短期的な借入に強い

ソーシャルレンディングは主に最長5年以内の短期融資が中心です。
個人による資金提供は、長期運用だと資金の集まりにくいデメリットがあるため、1~3年以内の借入需要が大きいです。

不動産開発や不動産担保ローンの場合、銀行融資を利用すると金利は安くても保証料や事務手数料で融資額の1~2%の初期費用がかかります。
ソーシャルレンディングは保証会社を利用しないことや、ソーシャルレンディング会社の運営コストが大手金融機関よりも安いことで、初期費用無料もしくは金融機関よりも大幅に安く対応しています。
初期費用が掛からないので、事業投資に回すお金を確保しやすいことや、完済までの借入で見た総コストで大差のないことでソーシャルレンディングを選ぶメリットが出てきます。
不動産事業では開発後に転売する目的。一般事業は短期的に回収できるビジネスモデルは、融資までのスピードや手間の少なさを含めてソーシャルレンディングと相性が良いです。

新たなファンドによる借換もできる

銀行融資や転売などが予定通りに進まずに元本の返済に遅れる場合でも、回収できる見込みが高いと判断されれば遅延損害金なしの短期延長や新たなファンドを立ち上げて借り換えをすることができます。
銀行融資やビジネスローンは借入後の柔軟性がないため、返済遅延を起こすとすぐに信用情報に傷が付いてしまいます。
短期借入に限定していますが、イレギュラーな事態にも柔軟に対応できるのがソーシャルレンディングの魅力です。

ソーシャルレンディングは専門分野を持っている

銀行融資に通らないことを理由にソーシャルレンディングを利用する需要があります。
銀行融資が通らない事業へ投資するのは不安に感じるかもしれないですが、大手の優良ソーシャルレンディング会社は元本毀損0円など高い信頼性を確保しています。
ソーシャルレンディングは不動産投資や公共事業に特化するなど、特定の業種に専門性を持っている所が多数あります。
業種に応じた高い専門性を活かすことで、銀行よりもスピーディーで柔軟な審査を行いながら、貸し倒れリスクの少ない効率的な貸付を可能にしています。

ソーシャルレンディングは専門性が高いので、ビジネスモデルごとのリスクを高精度で分析しています。
審査スピードも早く、担保を増やしたり金利を高くするなど条件付きで審査を通すことも得意にしています。

銀行融資に100%通らないような企業や案件は少なく、銀行融資を受けられる可能性はあるけど審査に時間を要した結果、否決されると困る理由でソーシャルレンディングを利用する需要もあります。
事業内容によっては、銀行融資の審査が保留になる期間や融資実行までのタイムラグによって大きな機会損失の発生することもあります。
ソーシャルレンディングは審査が早いだけではなく、早い段階でおおよその見込みを伝えたり、条件付きで融資するなどの柔軟性を持っているため、確実に資金調達したい場面に有効です。

元本一括と満期一括に強い

元本一括返済は、利息だけを毎月払って元本は満期時に一括で払う方式です。
元本一括方式は銀行融資では扱わないことが多く、一部のビジネスローンでは扱いはあるものの通常の元利均等や元金均等の分割払いよりも審査が厳しいです。
ソーシャルレンディングは元本一括返済が主流になっているため、満期前に一括返済できる目途はあるけど満期前の分割返済が負担になる場合に向いています。
元本一括返済を選択できる特性も、つなぎ融資や短期的な借入需要の高い要因です。

一部の海外事業向けに利息を含めて満期時に一括返済を行う満期一括方式に対応しているソーシャルレンディング会社もあります。
海外の農業支援など、運用期間中は利息の負担すらできない場合でもソーシャルレンディングなら対応できます。
満期一括は投資家から見ても不安を感じるため、国内事業ではあまり使われていません。
社会貢献の目的もある海外事業で人気の返済方式です。もちろんソーシャルレンディング会社は利息を含めて1円も回収できないような事態になると評判を落としてしまうので、満期一括は担保や管理・監視体制を含めて厳しい審査と対応を行っています。

借り手側もメリットだけではない

借り手側企業から見たソーシャルレンディングのデメリットは以下の通りです。

銀行融資よりも金利が高い(最大15~17.8%ほどでビジネスローンと同等水準)
審査によって担保や保証人を求められる
ファンドの応募状況によっては希望額の借入をできない場合がある
ソーシャルレンディング会社に運用状況をチェックされる
長期間の延長をする場合は、新たにファンドを募集して借り換えをしないといけない
長期分割ができない

デメリット・リスクを理解する男性

中小企業や特定の業種を中心に人気の高まっている資金調達法ですが、特性を理解して利用しないと後悔します。
銀行融資だけではなく、ビジネスローンや商工ローンなど、その他の借入方法とも比較して、本当にソーシャルレンディングがベストなのか踏まえた上で利用しましょう。

投資家から見た場合は、借り手側企業には銀行融資に比べたメリットがあるので、審査に問題なくてもソーシャルレンディングを利用する需要があることを理解しましょう。
決して銀行融資よりも甘い審査でリスクの高い貸付をしているワケではないことを覚えておいてください。
フィンテックは既存のビジネスを破壊する事業という意味を持っています。
ソーシャルレンディングは既存の貸付サービスで課題になっていた元本一括返済方式に対しての厳しい審査や、資金調達までのスピード、初期費用の問題を解決した革新的なサービスです。
銀行を利用できない企業だけではなく、銀行融資からソーシャルレンディングに乗り換える事例が増えていて、将来的にもソーシャルレンディングを活用した資金調達の需要は拡大していく見込みです。